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シェアハウス 人間関係のリアル|経験者が本音で解説

暮らし

シェアハウスで生活していると聞くと、リビングでみんなで鍋を囲んで、休日はイベントに参加して……そんな“リア充っぽい”イメージが浮かびませんか。人付き合いがそこまで得意じゃない私は、「どうやってやり過ごそう……」と入居前は身構えていました。

でも、8年間住んでみた今なら、はっきり言えます。シェアハウスの人間関係は、思ったよりずっとドライです。

この記事では、これから住もうか迷っている人が一番気になる「住人同士はどれくらい交流するの?」「人付き合いが苦手でも住める?」「毎日話すもの?」という疑問に、経験者の本音で答えていきます。

結論:シェアハウスの人間関係は、思ったより淡白

先に結論から言います。テレビや広告で見るような、みんなが仲良く交流している共同生活は、イメージが先行しすぎています。

実際の距離感は「会えば話す、いなければそれまで」くらい。廊下ですれ違えば「おはようございます」、キッチンで一緒になれば少し雑談する。でも、部屋に戻れば完全に一人です。誰かに常に気を使い続ける、という感じではありません。特に用がなければ、部屋を訪ねることも、集まることもなく、みんなそれぞれの生活を楽しんでいます。

たまに、どこかに行ってきたお土産をいただいたり、あげたりすることもあります。ただ、出かけるときにいちいち「どこへ行く」とは告げないのが普通なので、「お土産を買わないと!」と気を使うこともありません。

「住人同士はどれくらい交流する?」リアルな頻度

ひとくちに「シェアハウス」と言っても、実にさまざまなコンセプトの物件があります。

タイプ コンセプト 主な住人
① 趣味型 共通の趣味でつながる 写真・映画・ゲーム・読書など
② 女性専用型 安心・安全・清潔 20〜40代女性
③ 国際交流型 外国人と交流 留学生・ワーホリ・英語好き
④ コミュニティ型 人とのつながりを重視 一人暮らしが不安な人
⑤ 子育て・ファミリー型 子育てを助け合う シングル・共働き家庭
⑥ 起業・クリエイター型 刺激を受けながら働く 起業家・フリーランス
⑦ テレワーク型 在宅勤務しやすい リモートワーカー
⑧ 学生向け型 学習環境を重視 大学生・専門学生
⑨ シニア共生型 老後を楽しく暮らす 50代〜70代
⑩ 地域交流型 地域イベントへ参加 地方移住者など
⑪ 健康・ウェルネス型 健康的な生活 ヨガ・ランニング・料理好き
⑫ ペット共生型 ペットと暮らせる 犬・猫好き
⑬ 農業・自然型 畑や自然を楽しむ 地方移住希望者
⑭ 高級・ホテルライク型 上質な暮らし 高所得者・外国人
⑮ 社会課題解決型 福祉や地域貢献を目的 社会貢献に関心がある人

これだけタイプがありますが、交流の量という視点で見ると、大きく「交流型」と「自立型」の2つに分けられます。

「交流型」は、ラウンジやイベントスペースが充実していて、住人同士の交流を前提に作られたタイプです。自分から動けば、毎日でも誰かと話せます。友達を作りたい人にはこちらが向いています。

「自立型」は、個室が中心で、共用部分は最小限。ここでの交流は、週に数回すれ違って挨拶する程度です。プライベートをしっかり守りたい人向けですね。

つまり、「どれくらい交流するか」は、住んでから決まるというより、物件を選んだ時点でほぼ決まっているんです。ここを知らずに入ると「思ったより静か」「思ったより賑やか」というミスマッチが起きます。ちなみに私が住んでいるのは「自立型」のシェアハウスです。

「人付き合いが苦手でも住める?」

結論から言うと、人付き合いが苦手でもシェアハウスは住めます。むしろ向いているとさえ思います。理由は3つあります。

まず、会話に“義務”がないこと。話したくない日は、部屋に戻ればいいだけです。誰も「なんで来ないの?」とは言いません。この気軽さが、口下手な人には本当に楽です。

次に、浅く広い関係だから、気を使いすぎなくていいこと。友達のように深く付き合う必要がないので、逆に構えずに接せられます。名前と顔をなんとなく知っている、くらいの関係が心地いいんです。

そして、「一人は好きだけど、完全な孤独はちょっと寂しい」という人にちょうどいいこと。一人暮らしの静けさと、ほんの少しの人の気配。そのバランスが取れるのがシェアハウスです。

正直に言うと、私自身もかなりの口下手です。それでも8年続いたのは、付かず離れずの距離感で、無理に社交的にならなくてよかったからです。

「毎日話すもの?」

話す日もあれば、一言も話さない日もあります。

そもそも、住人にはそれぞれの生活スタイルがあります。早朝に仕事に出ていく人もいれば、昼過ぎにゆっくり出ていく人もいます。夜勤で昼間は寝ている人だっています。休みの曜日もバラバラなので、「そういえば最近あの人と会ってないな」ということが普通に起きます。同じ屋根の下にいても、生活の時間帯が違えば、意外と顔を合わせないものなんです。

だから、意識して「話さないようにしている」わけではなく、すれ違いで自然と一人の時間が生まれています。これが一人暮らしとの大きな違いで、シェアハウスの気楽さの正体だと思っています。

もちろん、その逆もあります。夜にキッチンで料理していたら、たまたま帰ってきた住人と鉢合わせて、そのまま少し立ち話、なんて日も。狙って作った時間じゃないぶん、こういう偶然の会話のほうが、なぜか記憶に残っています。

しんどい人間関係のときもある

とはいえ、やっぱり合わない人もいます。洗濯機に洗濯物を入れたまましばらく放置する人、部屋から声が漏れるほど大きな声で歌う人や生活音が大きい人、玄関に靴があふれている人。こういう相手と距離を取りづらいのは、共同生活のデメリットです。

ただ、こうしたトラブルの多くは物件のタイプと規模で避けられます。少人数で管理がしっかりした物件なら、トラブルはぐっと減ります。逆に、大人数で管理がゆるい物件は、当たり外れが大きくなりがちです。

つまり、人間関係の快適さは、相性という運の問題ではなく、物件選びで9割決まるということが言えるのです。

人間関係で失敗しない物件の選び方

経験者としてのチェックポイントは、次の3つです。

まず、自分がどっち寄りかを決めること。友達も欲しいなら交流型、静かに暮らしたいなら自立型。ここを最初にはっきりさせるだけで、失敗はかなり減ります。

次に、人数規模を見ること。人付き合いが苦手なら、大規模より小〜中規模のほうが、顔と名前が一致して逆に気が楽です。

そして、可能なら内見すること。共用部の清潔さ、掲示されているルール、実際にいる住人の雰囲気は、写真だけでは分かりません。ここを見ておくと、入居後のギャップを防げます。

物件探しは、まず情報量の多いサイトで「交流型か/自立型か」「人数規模」で比べてみるのがおすすめです。

まとめ

私が住んでいるシェアハウスの距離感は、「会えば話す、いなければそれまで」くらい。廊下ですれ違えば「おはようございます」、キッチンで一緒になれば少し雑談する。でも、部屋に戻れば完全に一人です。特に用がなければ、部屋を訪ねることも、集まることもなく、みんなそれぞれの生活を楽しんでいます。

シェアハウスにはさまざまなコンセプトがあり、選ぶタイプによって、交流を多くすることも、一人の時間を充実させることもできます。快適な暮らしは物件選びで決まる——つまり自分でちょうどいい距離に調整できる、というのが8年住んで感じた本音です。

「面倒そう」で止まっているなら、まずはどんな物件があるのか、覗いてみるところから始めてみてください。