シェアハウスに住んで8年目になる「とって」と申します。
もともとは寮生活もしたことがあり、いろんな人と一緒に過ごすことには慣れているつもりでした。それでもシェアハウスに住み始めたときは、正直「自分に合うのかな」と不安でいっぱいでした。
8年も住んでいると、本当にたくさんの入居者を見送ってきました。数ヶ月で「やっぱり合わなかった」と出ていく人もいれば、私のように何年も居心地よく暮らし続ける人もいます。
この違いは、性格の良し悪しではありません。ただ「向き・不向き」があるだけなんです。
この記事では、実際に長く住んでいる私だからこそ気づいた、シェアハウスに向いている人・向いていない人の特徴を、良いところも困ったところも正直にお伝えします。あなたの判断材料になればうれしいです。
シェアハウスに向いている人の5つの特徴
まずは「長く続けている人」に共通していた特徴からお話しします。8年間、実際に近くで見てきた人たちの姿がベースになっています。
1. 一人の時間もいいけれど、誰かの気配がある方が落ち着く人
長く住んでいる人を見ていて、いちばん多いのがこのタイプです。
家の中に誰かがいて、テレビの音や話し声がかすかに聞こえる。そういう「気配」があると、なんだかホッとするという人。
私自身もそうで、一人暮らしをしていた頃は静かすぎて逆に落ち着きませんでした。帰宅してすぐに、特にみたい番組もないのにテレビをつけていたほどです。普段はそれぞれの生活で顔を合わせないこともありますが、ふと会ったときに「おかえり」と誰かが言ってくれる環境は、思っていた以上に心の支えになります。
もちろん、いつも誰かと話したいわけではありません。ただ、人の気配そのものが安心につながる人は、シェアハウスと相性がいいと感じます。
2. 程よい距離感で人と付き合える人
長く住んでいる人を見ていて感じるのが、人との距離の取り方がとても上手だということです。
いつもベッタリ一緒にいるわけでも、まったく関わらないわけでもない。すれ違えば軽くあいさつを交わし、たまに雑談する。そのくらいの「ゆるいつながり」を心地よく感じられる人が多いです。
深く踏み込みすぎないから、相手も気楽でいられます。かといって無関心でもないので、困ったときには自然に助け合える。
この「近すぎず、遠すぎず」のバランスを、無理なく保てる人は、共同生活がとても穏やかになります。
3. 「完璧な清潔さ」より「そこそこの快適さ」を選べる人
正直にお伝えすると、共有スペースが常にピカピカ、ということはまずありません。
いろんな人が使うので、シンクに洗い物が残っていたり、キッチンに誰かの荷物が置きっぱなしだったりする日もあります。そして、そのまま放置されている場合もあります。
そういうとき、「まあ、そういう日もあるよね」と受け流せる人は強いです。逆に、少しの乱れも気になって仕方ない人は、しんどくなりがちです。
「みんなが心地よく暮らせる、そこそこの快適さ」を良しとできる気持ちが、長続きの秘訣だと感じています。
4. 生活リズムが柔軟な人
シェアハウスには、朝型の人も夜型の人も、シフト勤務の人もいます。
そのため、お風呂やキッチンを使う時間が重なることもあります。広いキッチンであれば隣で作らせてもらったりできますが、狭いキッチンだと「今使いたいのにどうしよう…」という場面は、どうしても出てきます。また、今からお風呂に入ろうと準備していたところに、ほかの人が先に入ってしまう、ということもよくあります。
そんなとき、「じゃあ先に違うことをしよう」「時間をずらそうかな」と柔軟に動ける人は、自然と過ごしやすくなります。
自分の予定に多少の遊びを持たせられる人は、共同生活のちょっとしたすれ違いも上手にかわしていける印象です。
5. 節約・ミニマル志向がある人
これは意外と見落とされがちですが、大きなポイントです。
シェアハウスは、家具や家電が最初からそろっていることが多く、初期費用を抑えられます。家賃も一人暮らしより安めなことが多いです。
「モノをあまり持ちたくない」「浮いたお金を趣味や貯金に回したい」という価値観の人は、この仕組みをとても気持ちよく使いこなしています。
たくさんのモノに囲まれるより、身軽に暮らしたい。そんな志向がある人には、シェアハウスの環境はぴったりだと思います。
シェアハウスに向いていない人の5つの特徴
ここからは、残念ながら短期間で辞めていった人に多かった傾向をお伝えします。
これは決して「ダメな人」という意味ではありません。ただ、環境と合わなかっただけです。事前に知っておけば、ミスマッチを防げます。
1. 音や気配に敏感な人
共同生活では、どうしても生活音があります。
ドアの開け閉め、廊下を歩く足音、深夜に帰ってきた人の物音。壁の薄さは物件によりますが、完全な無音というのは難しいです。
音にとても敏感で、少しの物音で眠れなくなってしまう人は、正直つらい場面が多いかもしれません。
短期間で出ていった方の中には、「音がどうしても気になって」という理由がありました。
2. 生活リズムが完全に固定されている人
「毎朝この時間に、必ずこの手順で」というリズムが崩れると強いストレスを感じる人も、少し注意が必要です。
先ほど書いたとおり、共有スペースは自分の思い通りに使えないこともあります。
自分のペースが乱されることを我慢できないと、だんだん不満がたまってしまいます。ルーティンを大切にすること自体はすばらしいのですが、それが揺らぐ環境とは相性が難しいのです。
3. 「自分のもの」意識が強い人
共有の冷蔵庫、共有の洗濯場、共有のキッチン。シェアハウスには「みんなのもの」がたくさんあります。
「これは自分のスペース」「これは自分の道具」という線引きが強い人は、共有すること自体にストレスを感じやすいです。
もちろん個人の持ち物は尊重されますが、線引きにこだわりすぎると、細かなことが気になってしまいます。ある程度「みんなで使うもの」と割り切れるかどうかが分かれ道です。
4. 対人関係で細かいことを気にしすぎる人
「あの人、今日はあいさつしてくれなかった」「私のときだけ対応が違う気がする」。
こういった小さなことが積み重なって気になってしまう人も、共同生活では消耗しやすいです。
実際には相手に悪気がなく、ただ疲れていただけ、ということがほとんどです。でも、一つひとつを深く受け止めてしまうと、自分が苦しくなってしまいます。
人との距離感を、良い意味で「ゆるく」保てるかどうかが大事になります。
5. リモートワーク中心で個室にこもりたい人
近年増えているのがこのタイプです。
在宅で仕事をする方の場合、日中ずっと個室にこもる生活になります。すると、共有スペースの音が気になったり、Web会議中の生活音が心配になったりします。
シェアハウスの良さである「人とのつながり」を活かしにくく、逆にデメリットだけを感じてしまうことがあります。
仕事に集中できる完全な個室環境が絶対に必要な人は、慎重に検討したほうがいいと思います。
8年住んで気づいた「意外な適性の見分け方」
ここまで特徴を挙げてきましたが、「自分がどっちなのか分からない」という方も多いと思います。
そこで、8年住んだ私だからこそお伝えできる、ちょっと変わった見分け方を紹介します。
一つ目は、「実家での過ごし方」を振り返ること。実家で家族と自然にリビングに集まって過ごせていた人は、共同生活に向いている傾向があります。逆に、いつも自室にこもってしまう人は、少し慣れが必要かもしれません。
二つ目は、「旅行で何日目に疲れるか」です。友人との数日間の旅行で、他人と長く一緒にいることに心地よさを感じる人は、シェアハウス生活も楽しめる可能性が高いです。二日目あたりで「一人になりたい」と強く感じる人は、個室でしっかり休める環境を選ぶといいでしょう。
こうした「日常の中の小さなサイン」は、自分の本当の適性を教えてくれます。頭で考えるより、これまでの体験を思い出すほうが正確なことも多いんです。
それでも「自分に合うか」を最終確認する方法
ここまで読んで、なんとなく自分の傾向が見えてきたでしょうか。
ただ、最後にどうしてもお伝えしたいことがあります。それは「向き・不向きは、結局は実際に足を運んでみないと分からない」ということです。
物件の雰囲気、住んでいる人の空気感、共有スペースの使われ方は、本当に物件ごとに違います。文章や写真だけでは伝わらない部分がとても大きいんです。
だからこそ、気になった物件は内見・見学してみることを強くおすすめします。多くのサービスで無料で見学できますし、実際に立ってみると「あ、ここは落ち着く」「ここはちょっと違うかも」と体で分かります。
選択肢の一つとして、タイプ別にいくつか挙げておきます。
物件数が多く、いろいろなタイプから選びたい方には オークハウスが見比べやすいです。都内でなるべく費用を抑えて始めたい方にはクロスハウスいう選択肢があります。落ち着いた社会人向けの雰囲気を求める方にはソーシャルアパートメントが合うかもしれません。
大切なのは、一つに決め打ちせず、複数を見比べてみることです。比べてはじめて、自分に合う空気感が分かってきます。
まとめ:合う・合わないは「試してみて分かる」もの
8年住んできて思うのは、シェアハウスの向き・不向きは、住んでみるまで案外分からないものだということです。
「向いていないかも」と思っていた人が意外としっくりきたり、逆のこともありました。人と環境の相性は、リストだけでは測りきれません。
この記事の特徴リストは、あくまで判断の入り口です。最後は、あなた自身が現地で感じる空気がいちばんの答えになります。
もし少しでも興味があるなら、まずは気軽に一つ、見学に足を運んでみてください。無料で試せる第一歩が、あなたの新しい暮らしのヒントになるかもしれません。
